桜も満開。新年度を迎えます。みな様、いかがお過ごしですか?3月に連続して城東区内で開催いたしました、『エイサー&餅つきまつり』、「月桃の花」歌舞団『ガマ人間あらわる』公演、『写真展~フクシマは叫ぶ~』には、多くのみな様にご参加いただきました。心からお礼申し上げます。

さて、国会では森友問題の追及が本格化し、安倍改憲は大きく揺らいでいます。また東アジアでは、和平・非核化に向け情勢が大きく動き出しました。今こそ、戦争・改憲・生活破壊の安倍政治を終わらせるときです。

 

< 森友問題・佐川氏喚問で疑惑はさらに深まる! >

 

3月27日、森友問題をめぐる佐川・前国税庁長官(当時、理財局長)の国会証人喚問が開かれました。佐川氏は、「刑事訴追のおそれがある」とし、30回以上も証言を拒否。自民党は、これで“安倍首相と昭恵氏、官邸の関与はなかった”と幕引きしようとしていますが、佐川氏の言動は、より一層疑惑を深めるものとなりました。

財務省は14件の決裁文書について、300カ所以上もの改ざんを行っています。そのうち特に理財局が直接削除した部分が、安倍首相と昭恵氏に関わる内容でした。省内で「安倍案件」と言われ、「特例的」など特別な配慮があったことを示す文言、昭恵氏が「いい土地ですから、前に進めてください」と話したと紹介した記述や籠池氏と撮影した写真が削除。籠池氏を「日本会議大阪代表・運営委員」と紹介し、連携する「日本会議国会議員懇談会」副会長・安倍晋三総理と記載した部分も削除されたことは動かぬ事実です。

核心は森友問題が発覚し、国会で安倍首相が「私や妻が関係していたということになれば首相も国会議員もやめる(2月17日)」と答弁した直後から文書の改ざんが進められていることです。

また、理財局は国土交通省に対して改ざんを依頼していました。財務省の一官僚が、安倍首相や麻生財務相、官邸の判断もなく、他省に対して勝手に改ざん依頼を行うことなどできるはずがありません。安倍政権にとって都合の悪い首相がらみの案件であることを覆い隠すために、決裁後の文書を改ざんしたのです。

 

< 改ざん・ねつ造・隠ぺい体質が染みついた安倍政権! >

 

文書の改ざんは、行政府が国権の最高機関である立法府(国会)を騙した前代未聞の重大犯罪行為です。安倍政権による不実は森友問題だけではありません。働き方改革での厚労省による残業時間データねつ造と資料隠蔽、文科省による加計学園問題をめぐる「総理のご意向」文書の存在否定、内閣法制局による集団的自衛権の憲法解釈についてのメモ・公文書記録なし、防衛省組織ぐるみの南スーダンPKO日報隠ぺいなど、安倍政権下では、嘘・改ざん・ねつ造・隠ぺいは常態化しています。これらの所業だけでも、安倍内閣総辞職に値します。

 

<「対話のための対話では意味がない」という安倍圧力外交は世界から否定 >

 

東アジアは今、緊張緩和の大きな前進局面の中で激しく動き出しています。4月の南北首脳会談、5月には米朝首脳会談が開催されます。3月27日に行われた中朝首脳会談では、朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の金正恩委員長が中国・習近平国家主席に、「朝鮮半島の非核化実現のために尽力する/米国とも対話し米朝首脳会談を行うことを希望する/朝鮮半島の非核化問題は解決できる(3月28日新華社通信)」と、米朝会談に意欲を示しました。またトランプ大統領も28日、「中国の習近平国家主席から昨晩、金正恩氏との会談は非常にうまくいき、金氏が私と会うことを楽しみにしているとのメッセージを受け取った/われわれの会談が楽しみだ!(AFP=時事)」とツイート。世界は、対話による解決を歓迎しています。

一方、これまで「対話による対話では意味がない」としてきた安倍政権は「蚊帳の外」に置かれ、慌てるばかり。安倍政権は改憲と軍拡の口実をつくるため「朝鮮危機」をあおり続けてきました。しかし、これが否定されたのです。

今、アベ政権を終わらせる時です。国会前には連日市民が押し寄せ、「安倍・麻生の国家の私物化糾弾!公文書改ざんを許さない!安倍ヤメロ!」の声をあげています。安倍改憲発議のスケジュールは狂い始めました。国会での追及と併せ、運動の力で安倍首相に責任をとらせ、内閣総辞職を迫りましょう。

 

◆『安倍9条改憲NO!憲法を生かす全国統一3000万人署名』運動にご協力ください。

4月8日()のデモにご参加ください。

◆4月21()MDS集会にご参加ください。

 

【山川よしやす(2018年3月29日)】